電力自由化以来、新電力への切り替えを検討している方も多いと思います。我が家では2024年1月から2025年12月の約2年間で、北陸電力(北電)→Looop電気→タダ電→シンプルオクトパスと4社を渡り歩いてきました。
今回は実際の請求データをもとに、それぞれの会社の特徴・コスト・使い勝手を赤裸々に公開します。
2年間の電気代総支払額と各社の比較
2年間の総支払額
¥109,364
補助・割引適用後
政府補助・割引合計
¥14,720
本来の額との差
乗り換え回数
4社
2024〜2025年
月別請求額(棒)と使用量(折れ線)の推移
| 電力会社 | 利用期間 | プラン | 総使用量 | 実質単価 ※ | 総請求額 |
|---|---|---|---|---|---|
| 北陸電力 | 2024年1〜5月(5ヶ月) | くつろぎナイト12 | 1,239 kWh | 39.7円/kWh | ¥37,574 |
| Looop電気 | 2024年6月〜2025年3月(10ヶ月) | スマートタイムONE | 2,000 kWh | 34.3円/kWh | ¥65,444 |
| タダ電 | 2025年4〜11月(8ヶ月) | タダ電 | 378 kWh | 0円/kWh | ¥0 |
| オクトパスエナジー | 2025年12月〜 | シンプルオクトパス | 196 kWh | 32.4円/kWh | ¥6,346 |
※ 実質単価=本来の額(補助・割引適用前)÷使用量。
北電は1〜3月36.3円、4〜5月179.3円。
4〜5月は使用量がわずか30kWhしかなく基本料金が支配的なため単価が高騰。
2年間の総支払額:109,364円
(政府補助14,620円・キャンペーン割引100円、合計14,720円の割引適用後)
【北陸電力】くつろぎナイト12(2024年1月〜5月)
この時期の特徴
北電のオール電化向けプラン「くつろぎナイト12」で冬を迎えました。1月は使用量614kWhで請求額15,928円。政府の電気代補助(-5,765円)がなければ21,693円になっていたことを考えると、補助金の効果を実感した時期です。
冬の電気代が高いのは、暖房に床暖房を使っているからです。エアコン暖房に切り替えれば多少の節電にはなるかもしれませんが、快適さには代えられず、変えるつもりはありません。
特に、雪国の冬は太陽光パネルが雪で覆われるため発電せず、暖房費はある程度割り切るしかない、というのが正直なところです。
衝撃の4・5月問題
暖かくなるにつれて電力使用量は激減。しかし4月(26kWh・2,753円)、5月(わずか4kWh・2,336円)のデータを見ると、ほぼ基本料金だけで2,000円以上かかっていることがわかります。
4・5月の2ヶ月合計はわずか30kWhしか使っていないのに請求額は5,089円。実質単価にすると179.3円/kWhという驚異的な数字になります。これが「使用量が少ないのに基本料金で損する」ということ。基本料金のあるプランの落とし穴です。この経験が、新電力への乗り換えを決意させた一番の理由でした。
【Looop電気】スマートタイムONE(2024年6月〜2025年3月)
乗り換えた理由
我が家が契約した当時は基本料金ゼロ・従量課金のみという料金体系で、それが最大の魅力でした。実質単価は34.3円/kWhで安定しており、夏の低使用月(6〜11月)は925円〜1,770円と大幅にコストが下がりました。
冬の洗礼:2025年2月は過去最高額
しかし2025年1〜2月の冬は別の話。
1月453kWhで15,168円、2月は787kWhで26,067円(政府補助後)という過去最高額を記録しました。補助なしでは28,035円になっていた計算です。
雪国の冬の厳しさと床暖房への依存度の高さを改めて実感しましたが、Looopの単価自体は34円台と競争力があり、高い請求額はあくまで使用量の問題です。
注意:現在は料金体系が変わっています
ただし、現在のLooop電気は料金体系が変更されており、我が家の試算ではお得とは言えない状況になっています。新しく契約を検討される方は、必ず最新のプラン内容を公式サイトで確認してください。
Looopの評価まとめ(契約当時)
- ✅ 基本料金ゼロで夏の低使用期に優しかった(当時)
- ❌ 冬の大量使用時は請求額が跳ね上がる(これはどこも同じ)
- ⚠️ 単価の変動があり、予測しづらかった
- ⚠️ 現在は料金体系が変更済み。以前ほどお得ではない可能性あり
【タダ電】(2025年4月〜11月)
「無料」という衝撃
2025年の春から、読んで字のごとく電気代が0円になる「タダ電」に乗り換えました。
使用量が5,000円分まではタダで使える仕組みで、電力使用量の少ない家庭を中心に「実質タダ」で使えます。
9ヶ月間の実績
3月末〜11月末の約9ヶ月で合計378kWhを使用し、請求額は完全に0円。同量をLooop(実質単価34.3円/kWh)で使った場合は約12,950円かかる計算なので、それがそのまま節約になりました。
春〜秋の利用だったため使用量は少なめですが、電気代ゼロのインパクトは絶大。「電気代の心配をしなくていい」という精神的な余裕も、地味に大きかったです。
重要:現在は蓄電池ありの新規受付を停止中
タダ電を検討されている方への重要なお知らせとして、現在タダ電は蓄電池ありの新規受付を停止しています。我が家が契約できたのは受付があった時期だったためです。最新情報は公式サイトをご確認ください。
タダ電の評価まとめ
- ✅ 条件を満たせば電気代が本当に0円
- ✅ 春〜秋の低使用期に特に相性が良い
- ❌ 冬の大量使用時には向いていない(今回は冬前に乗り換え)
- ⚠️ 現在、蓄電池ありの新規受付は停止中
【シンプルオクトパス】(2025年12月〜)
冬の暖房シーズンを前に、安定した料金体系のオクトパスエナジーへ移行。2025年12月は196kWhで6,346円(単価32.4円/kWh)と、Looop時代と同水準のコストパフォーマンスでした。
このプランは、太陽光発電が期待できる春〜秋にかけてさらにお得になると見込んでいます。日中の自家消費が増えることで購入電力量が抑えられるためで、これからの季節が楽しみです。
ただし、シンプルオクトパスは1年限定のプランという点には注意が必要です。1年後には別プランへの移行や他社への切り替えを検討しなければならないため、次の乗り換え候補も今から少しずつ調べておくつもりです。
シンプルオクトパスの評価まとめ
- ✅ 太陽光発電との相性が良く、春〜秋にお得感が増す見込み
- ✅ シンプルな従量制でわかりやすい
- ✅ 単価32.4円/kWhはLooop時代と同水準で競争力あり(地域によって単価は異なる)
- ⚠️ 1年限定プランのため、終了後の乗り換え先を事前に考えておく必要あり
💡 オクトパスエナジーの紹介制度
オクトパスユーザーの紹介URLからの新規お申込みで、紹介した人と紹介された人双方が電気代8,000円割引をゲットできるしくみです。
双方の初回の電気代お支払い後に特典が付与され、その後の電気料金のお支払いに充てることができます。
私の紹介URLを載せるので、乗り換えされる方は使ってもらえると嬉しいです。
オクトパスエナジーの紹介URL
https://octopusenergy.co.jp/friend/pleasant-banjo-333
2年間を振り返って:電力会社乗り換えの教訓
基本料金ゼロのプランは夏に強い
北電の基本料金があるプランでは、夏に使用量が減っても基本料金は変わらず、4・5月の実質単価は179.3円/kWhまで跳ね上がりました。基本料金ゼロのプランなら、使用量に応じた公平な支払いができます。ただし、プランの内容は変わることがあるため定期的な確認が必要です。
冬の暖房費は削減の余地が少ない
冬の床暖房はどうしても電力を多く使うため、どの電力会社を選んでも請求額は高くなりがちです。エアコン暖房に切り替えれば多少は節電できるかもしれませんが、その分、快適さが下がる可能性があります。だからこそ、冬の電気代は「ある程度はかかるもの」と割り切ってしまったほうが、気持ちがずっと楽だと感じています。
政府補助は思ったより大きかった
2024年の冬は政府の電気代補助があり、2年間で合計14,620円の恩恵を受けました(キャンペーン割引100円を含めると14,720円)。補助終了後の冬がダイレクトに響いたことで、補助金の存在感を改めて認識しました。
「今お得なプラン」は変わる
Looopの料金体系の変更が示すように、今お得なプランが1〜2年後も同じとは限りません。シンプルオクトパスも1年限定です。電力会社は「乗り換えて終わり」ではなく、定期的に見直し続けることが重要だと実感しています。
季節に合わせた戦略が有効
春〜秋は低単価または無料プランを活用し、冬は安定した料金体系のプランに切り替えるという季節ごとの使い分けは非常に有効でした。ただし選択肢は常に変化しているので、アンテナを張り続けることが大切です。
まとめ
2年間・4社の電力会社を乗り換えて、かかった電気代の総額は109,364円。補助金14,620円やキャンペーン100円の割引、そしてタダ電での約12,950円の節約がなければ、さらに高い支払いになっていたはずです。
電力自由化の時代、「とりあえず大手電力会社のまま」は損をしていることがあります。自分の生活スタイル・季節・使用量に合わせてプランを選び、そして定期的に見直すことが、電気代節約の本質だと感じています。
これからもシンプルオクトパスの使用感や次の乗り換えについて継続してレポートしていきます。同じように電力会社の切り替えを検討している方の参考になれば嬉しいです。
※ 本記事のデータはすべて実際の検針票・請求書をもとにしています。実質単価は本来の額(補助・割引適用前)÷使用量で算出。料金プランや補助金の内容は時期によって異なります。タダ電の新規受付状況、各社の最新プランは公式サイトをご確認ください。

