タープリング設置で後悔した4つのポイント

一条工務店のタープリング設置で後悔したポイント 入居後の暮らし

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一条工務店のグランスマートで平屋を建てた我が家。
タープリングを採用しましたが、実際に使ってみて後悔したポイントがいくつかありました。
これから採用を検討している方に向けて、失敗から学んだ教訓をまとめます。

高気密高断熱住宅の落とし穴

高気密・高断熱の住宅は、季節を問わず快適に暮らせることが大きな魅力です。
しかしその一方で、夏場は室内に熱がこもりやすいという特徴があります。

実際、過ごしやすいはずの5月でも室内が思いのほか暑く感じられ、新居で迎えた最初の年は夜に扇風機をつけて寝る日が続きました。
窓ガラスから降り注ぐ日射が室内に蓄熱し、外気よりも家の中が暑くなることがあるためです。

一条工務店の住宅での暮らしは、それまでの賃貸住宅とは大きく異なります。
高気密・高断熱ならではの快適さがある一方で、夏の日射の入り方や熱のこもり方など、住んでみて初めて気づくことが多く、1年目は試行錯誤の連続でした。

こうした経験を通して感じたのは、軒の長さを自由に調整できない一条工務店の住宅では、外側での日よけ対策が欠かせないということです。
窓まわりの遮熱を適切に行うことで、夏の室内環境は大きく改善されます。

💡設計の自由度が低い理由

一条工務店の住宅は、性能を最優先する設計思想を採用しているため、軒の出や間取りの自由度が低いという特徴があります。これは、高気密・高断熱・耐震性を安定して維持するために必要な構造上のルールで、いわゆる「一条ルール」と呼ばれる各種の制限につながっています。そのため、希望どおりの間取りや外観が実現できないケースもあり、施主としてはある程度割り切らざるを得ない場面が出てくるのが実情です。
一条工務店で家を建てるデメリット7選|後悔しないための注意点

タープリングとは?取り付けオプションの詳細

日よけの基本:外で遮るのが最も効果的

室内に熱を入れないためには、窓から入る太陽光を遮ることが必須。
しかも、遮るのは室内ではなく”外側”が鉄則です。

というのも、どれほど高性能なトリプルサッシでも、ガラスは壁より熱の影響を受けやすいからです。
もちろん、ハニカムシェードも一定の効果はありますが、外側での遮熱にはかないません。

そこで活躍するのが、外壁に取り付けられる日よけ金具「タープリング」です。
一条工務店では、このタープリングを外壁に取り付けるオプションが用意されています。

一条工務店の外壁に取り付けられたタープリングの写真

価格と仕様

  • 価格:1個 2,000円(比較的お手頃)
  • 耐荷重:20kg/個

取り付け方法の変化

いつからかは定かではありませんが、いつの間にかタープリングの取り付け方法が変更されました。

  • 以前:ねじ止め
  • 現在:接着剤で固定

見た目はスッキリしましたが、その反面、強度だけで言えばねじ止めのほうが安心感はあります。
さらに、まだ3年目ですが、既に根元がサビ始めているのが気になるところです。

タープリングの後悔ポイント4選

それでは、ここからは実際に住んでみて感じた後悔ポイントを紹介します。

設置面を間違えた

我が家の最大の失敗は、南面だけにタープリングを設置したことでした。

🚩なぜ失敗だった?
一般的には「南面=日よけ」というイメージがあります。しかし、我が家の場合は違いました。

  • まず、東側が道路に面している
  • そのため、夏の朝日が早朝から直撃
  • 実際に、夏にタイルの表面温度を計測すると、南面より東面の温度が高かった

想定外でしたが、東面のタイルは午前の時点で50度超えを計測。
南面よりも高い温度でした。
当然、窓にも同様の影響が考えられます。
つまり、本来は東面こそタープリングが必要だったのです。

🚩西面はどうする?
一方、我が家の場合、西面は隣家が近く影になるため必要性を感じていません。
とはいえ、西側が道路に面している家であれば検討したほうが良いでしょう。

【ここから学んだこと】日当たりは”立地 × 方角”でシミュレーションして決めるべき

💡太陽光一体型の屋根は“戻る”ことがあるので要注意

太陽光パネル一体型の屋根は、南側を広げると北側が削られるという特性があります。
そのため、南側の軒を深くするために位置をずらしてもらっても、次の図面で元に戻っていることがよくあります。
一度直った場所でも油断せず、新しい図面が出るたびに必ずチェックすることが大切です。

一条工務店の図面は要注意

リング間隔が中途半端だった

我が家のタープリングは、両端の間隔が約270cm
設計段階で何も指定しなかった結果、9尺パノラマ(J8671T)の上に4つ取り付けられています。
これが非常に中途半端でした。

🚩市販シェードのサイズは?
店頭に買いに行って気づいたのは、市販シェードの多くが100cm単位で作られていることでした。

残念ながら、我が家にピッタリと合う「270×200cm」は存在せず…。

🚩ちょうどいいサイズがなかったら?
そこで、仕方なく200×300cmを購入し、90度回転して使用することにしました。
苦肉の策です。

🚩サイズが違って困ったことは?
270cmのリング幅に300cmのシェードを取り付けたところ、生地が余ってたるみ、その部分が網戸に引っ掛かる問題が発生しました。
網戸を開け閉めしなければ気になりませんが、生活しているとそうもいかず、引っ掛かるたびにストレスが溜まる状態に。

🚩ハトメにも注意が必要?
大きめのシェードには、両端だけでなく中央にもハトメが付いていることが多いです。
ただ、このハトメの数や並び方は商品によってまちまち。
3つのタイプもあれば、5つ並んでいるものもあります。
そのため、「タープリングは4つなのに、シェード側はハトメが5つ…」というミスマッチが起きることも。
タープリングを使うなら、事前にシェードのハトメの位置と数を必ず確認しておくことが大事です。

【ここから学んだこと】リング間隔は“100cm単位”にしておくと、色々なシェードにも合わせやすい

室外機用のタープリングという視点がなかった

ちなみに、実際に夏を過ごしてみて気づいた後悔ポイントがもう一つあります。
それは、エアコンの室外機にもタープリングを付けておけばよかったということです。

🚩なぜ室外機に日よけが必要?

  • まず、室外機が直射日光を受け温度が上昇
  • その結果、冷房効率が低下
  • 最終的に、電気代が上がる

特に、40度超えの猛暑の日もある昨今、室外機の日よけは節電にもつながる重要ポイントです。
室外機は通風の確保も必要なため、光だけを遮るシェードやよしずが効果的と言えます。
簡易的な室外機日よけも販売されていますが、素材の劣化や見た目の点からもタープリングで日よけできたほうが良かったと感じています。

【ここから学んだこと】窓だけでなく、室外機エリアも検討すべき

取り付け作業の大変さを甘く見た

シェードを取り付ける際は、脚立が本当に欠かせません
ウッドデッキやタイルデッキのように足場の高さがある場所ならまだ作業しやすいですが、それ以外の場所では想像以上に大変です。

取り付けの実態

  • 基礎が高いため、外から取り付けるには大きなハシゴが必要
  • 大きなハシゴがない場合、室内から作業が想像以上に大変
  • 2階建て以上の場合、高所作業になり危険

🚩どんな脚立を選べばいい?
平屋の我が家では、室内から4段脚立を使って取り付けましたが、これで本当にギリギリでした。
脚立はカーテンの取り付けや換気扇フィルターの交換など、入居後も何度も使う必須アイテムです。
新しく購入するなら、最低でも4段は必須と言えます。

【ここから学んだこと】取り付けや取り外しの“現実的な作業性”まで考えておくべき

実際の効果:シェードのある暮らし

苦労して取り付けたシェードですが、実際の効果は想像以上でした。
夏の強い日差しを外側でしっかり遮ってくれるおかげで、室温の上昇や窓周辺の蓄熱が明らかに抑えられます。

💡 【検証結果のまとめ】
南面(シェードあり): 窓周辺の温度上昇が劇的に抑えられ、手で触れても涼しさをキープ。
東面(シェードなし): シェードがないため朝日が直撃し、ガラス表面が50℃超えの過酷な状態に…。
ハニカムシェード: 室内側の防熱には有効だが、窓そのものの蓄熱を防ぐには「外側の日よけ」が絶対条件。

我が家が実際に夏を乗り切りながら測定した、具体的な温度データを場所別にご紹介します。

南面の効果:シェードの有無で「約9℃」の差

午後2時・外気温31℃のとき、LDK南面にある2つの窓の「窓と樹脂枠の境界部分」の表面温度を測りました(窓同士の距離は約3m)。

ガラス面ではなく境界部分を測定した理由は、 片方が透明ガラス(掃き出し窓)、もう片方がかすみガラス(開き窓)で、ガラスの種類によって反射の仕方が異なり、正確な比較ができなくなるためです。

そのため、条件をそろえる目的で、どちらの窓も同じ「樹脂枠との境界部分」を計測ポイントにしています。

外部にシェードがある場合とない場合の室内の窓温度の違い
  • 掃き出し窓(シェードあり)… 25.1℃
  • 開き窓(シェードなし)… 34.1℃

室内から計測しており、当時のLDK室温は24℃。
同じ部屋の窓とは思えないほどの差が出ており、手をかざすだけでも「熱の伝わり方」が全く違うことが分かります。

東面の過酷な現実:シェードなしだとガラスが「50℃超え」に

続いて、我が家で「完全に対策不足だった…」と痛感した東面の測定結果です。

午前10時・外気温34℃のタイミングで、外側にシェードがない東面の窓を計測しました。
この窓は早朝からずっと直射日光を受け続けるため、日差しの影響が大きく出やすい条件です。

同じ時間の南面と比較してみると、違いがはっきり分かります。
どちらの窓もかすみガラスで反射の差が出ないため、今回はガラス表面そのものの温度を直接測定しています。

東面と南面の窓ガラスの表面温度の違い
  • 東面ガラス温度 … 50.3℃
    ※計測のため一時的にシェードを上げた状態
  • 南面ガラス温度(参考) … 26.7℃

東面の窓ガラスを室内側から直接触ると、もはや「暖かい」ではなく「熱い」レベル。

これらの計測結果からも、「南面だけでなく、朝日が直撃する東面こそタープリングが必要だった」と身をもって痛感しています。

ハニカムシェード単体の効果と限界

一条工務店のハニカムシェードも、閉めておけば室内の温度上昇をしっかり抑えてくれます。

ハニカムシェード内外の温度の違い
  • ハニカムシェードを下げている時のハニカム付近 … 26.7℃
  • ハニカムシェードを上げた瞬間の窓付近 … 37.9℃
    ※計測のため一時的にシェードを上げた状態

ハニカムシェードをずっと上げたままにすると、窓辺の温度は30〜34℃前後まで上がり、室温全体を徐々に押し上げる原因になります。
窓のすぐそばの温度とはいえ、夏の直射日光が持つ熱エネルギーの強さがよく分かります。

ハニカムシェードだけに頼る形になると、どうしても窓の蓄熱を防ぎきれません。
直射日光は、家の中に入れる前に「外側」で遮るのが一番の対策です。

外構の視点を取り入れると選択肢が広がる

タープリングは一条工務店のオプションとして手軽に設置できますが、実は外構の視点で考えると、もっと幅広い選択肢があります

たとえば、リクシルの「スタイルシェード」は、外壁に穴を開けることなく窓枠に直接取り付けられるロールスクリーン型のシェードです。
巻き上げ式なので強風時の対応も簡単で、見た目もスタイリッシュ。
一条工務店の施主での採用例もあり、取り付け自体は可能です。

リクシルスタイルシェードの施工例
リクシルスタイルシェードの施工例<リクシル公式サイトより>

こういった提案は、一条工務店の設計士さんからは出てきません。
だからこそ、外構業者への相談を早めに動くことが大切です。

また、軒を可能な限り伸ばしたとしても、その恩恵を受けられるのは南面だけ
東面・西面の日差しは軒では対応できないため、タープリングや外構での遮熱計画が特に重要になります。

一条工務店のオプションで対応するのか、外構で対応するのか。
間取りがざっくり決まった段階で、早めに外構業者へ相談しておくと、後悔のない選択ができます。

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まとめ:タープリングで後悔しないためのチェックリスト

設置面の検討

  • まず、南面だけでなく、実際の日当たりを確認
  • 加えて、東面・西面の必要性も検討(特に朝日や西日)

リング間隔の指定

  • 注意点として、市販シェードは100cm単位が多い
  • したがって、使いたいシェードのサイズとハトメの数を事前にリサーチ

室外機エリアも検討

  • あわせて、室外機用タープリングもあると便利
  • その結果、冷房効率アップで節電効果も期待

取り付け準備を万全に

  • 最低限、4段の脚立を用意
  • できれば、外回り用の大きな脚立があればさらに安心

外構業者への相談は早めに

  • 一条工務店のオプション以外にも、外構で対応できる選択肢がある
  • 間取りがざっくり決まったら、すぐに動くのがおすすめ

家づくりは「後悔先に立たず」の連続ですが、その一方で、住んでから改善していくのもまた楽しみの一つです。

タープリングは1個2,000円と比較的お手頃
後から追加するのは大変なので、必要そうな場所には最初から設置しておくのがおすすめです。

結論として、高気密高断熱の家だからこそ、外側での遮熱対策をしっかりと。
快適な夏を過ごすための参考になれば嬉しいです。

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