一条工務店の注文住宅(グランスマート)に住んで3年目。入居前からレンジフード掃除については「できるだけやりたくない!」との願望を抱いていました。
家を新築するなら、家事が楽になるようにしたいですよね。暮らしの中では「日々の掃除の手間」がQOLを大きく左右します。特にキッチン周りの油汚れは、一度放置すると大掃除のハードルが一気に上がってしまう強敵です。
今回は、私が導入を決めた「スターフィルター」の3年間の実体験と、交換頻度ごとの汚れ具合のリアル、そしてついに避けて通れなくなったシロッコファン掃除の全記録を詳しく解説します。
「キレイツモフード」ではなく「スターフィルター」を選んだ理由
キッチンの仕様を選ぶ際、多くの施主さんが迷うのがレンジフードではないでしょうか。
レンジフードのオプションには以下のものがあります。
- 電動密閉式シャッター 7,000円
- キレイツモフード
- 気密シャッター無 88,000円
- 気密シャッター付 99,000円
※価格は2022年当時のものです。
我が家では音に悩み、電動密閉式シャッターへのリフォームを経験したので、オプションについては慎重に検討することをおすすめします。詳しくはこちらで紹介しています。
キレイツモフード(ほっとくリーンフード)の誤算
当初、検討したのが「キレイツモフード」でした。
調べてみるとパナソニック製の「ほっとくリーンフード」と同じ商品だということがわかりました。
「10年間ファン掃除不要」という売り文句は、換気扇掃除をしたくない私にとって非常に魅力的に感じました。
ネットで実際の使用感を調べていくうちに、思わぬ事実が見えてきました。
メーカーが推奨するお手入れは 「年に一度、ラクウォッシュプレートを食洗機で洗えばOK」 というものですが、現実には 一年も待たずに汚れがかなり目立つのです。
そもそも油を弾いてプレートに集める仕組みなので、汚れるのは当然と言えば当然です。
さらにショックだったのが、 一番掃除が大変なシロッコファンは食洗機NG という点。
「ファンさえ食洗機に入ればラクになる」と思っていた私にとって、 この点が食洗機不可というだけで、正直、魅力は半分以下になってしまいました。
「標準+スターフィルター」という戦略
そこで代案として浮上したのが、標準のレンジフードに「スターフィルター」を装着するという方法です。
実際に導入されている方の感想を読むと、「本当に汚れていない」という声が多く、私の心に刺さりました。
キレイツモフードのオプション代を支払う代わりに、その予算をスターフィルターの購入費用に充てて、掃除から解放される道を選びました。
もちろん、メーカー推奨外の使用となるため「自己責任」という条件付きですが、それ以上のメリットを感じました。
スターフィルターを3年使ってわかった「リアルな交換頻度」
スターフィルターは、不燃性のガラス繊維素材で作られています。
一般的な不織布フィルターと比較して、換気性能を落とさずに油煙をしっかりとキャッチしてくれるのが最大の特徴です。
公式サイトが推奨する交換頻度は次の通りです。
| 1ヶ月に1度の交換 | 2ヶ月に1度の交換 | 3ヶ月に1度の交換 |
|---|---|---|
|
・ご家族の多いご家庭 ・毎日お料理をされるご家庭 ・油を使った料理が多い |
・毎日お料理をされない方 ・油を使った料理があまり多くない |
・お料理をするのはたまにという方 |
我が家は毎日料理をし、揚げ物もするので「1か月」が推奨の交換頻度になります。
実際には推奨通りの「1か月」を守れず、「2か月」から、ズボラ魂が発揮された「7か月放置」まで、さまざまな期間で検証を行いました。
我が家はフィルターレスタイプの換気扇のため、マグネットでスターフィルターを貼り付けています。
隙間防止のため、マグネットを増量して使っています。

交換頻度による汚れの比較
ここからは、実際に使ってみた結果がどうだったのかを詳しく見ていきます。
2か月交換

フィルターに油分は溜まりますが、レンジフード内部のシロッコファンやオイルパックはほぼサラサラの状態をキープできます。
<あぶらとりがみによる実証>
スターフィルターのIH側の面にあぶらとりがみを押し付けてみると、油煙を吸う面なのでしっかり油が付きます。
反対のシロッコファン側の面も少ないですが油がつくので、完全に油を防げるわけではないようです。

4か月放置

フィルターを外すと、真ん中部分が黄色く変色し、油を含んでいるのが見た目でも分かります。
このあたりから「あ、そろそろ替えなきゃ」と危機感が出てきます。
7か月放置

レンジフード内部のシロッコファンやオイルパックがベタ付くことはないものの、ややざらつき感があります。
シロッコファンには白い汚れが見えるようになりました。
結論、ここまで放置するのはおすすめしません。
見た目の汚れだけでなく、ここまで放置すると吸いきれなかった油煙が室内側にも漂い始めるのでは——そう考えると少し怖くなりました。
イメージとしては、室内で焼肉をしたときのあの感じです。
換気が追いつかず、壁やカーテンに油煙のにおいが染みついてしまう、あの状態がキッチン周りで常態化するかもしれない。
そう思うと、さすがに次の交換は先延ばしにできませんでした。
ふき取りによる違い
スターフィルターの写真だけでは汚れ具合の差があまり感じられないと思うので、シロッコファンをウェットシートで拭いた結果もお見せします。
ファンの隙間は狭いので菜箸を使って拭いています。

拭き取ったシートを見ると、4か月経過分ですでに黒く汚れており、7か月だとさらに汚れが濃く出ていました。
【検証】スターフィルターは本当に「掃除不要」にしてくれるのか?
皆さんが一番気になるのは「本当にシロッコファンが汚れないの?」という点だと思います。
結論から申し上げますと、「汚れない」わけではありません。
家づくりの際に見た「本当に汚れていない」という口コミは、やや大げさだと思います。
フィルターを通り抜けた油煙が、長年の蓄積によってシロッコファンを「少しずつ」汚していきます。
しかし、重要なのは「どのような汚れ方か」です。
フィルターなしで使用した場合、シロッコファンに付着するのは「ベトベトした頑固な油汚れ」。
これは洗剤で何度もこすり洗いが必要で、手間と時間がかかります。
一方、スターフィルターを使用していると、付着するのは「サラサラ~ザラッとした汚れ」です。
基本的にはウェットシートで拭き取る程度で、目に見える汚れはほぼ除去できます。
我が家の場合、家族3人で毎日料理をしつつ、電子レンジ調理もよく使うというライフスタイルなので、レンジフードフィルターの交換は「2か月に一度」 がいちばんバランスが良いと感じています。
IHで揚げ物や炒め物をする日はレンジフードがしっかり稼働しますが、電子レンジや電気圧力鍋で済ませる日はほとんど使いません。
そのため、毎日3食フル稼働するわけではないのがポイントです。
1か月ごとだとコストが気になり、 逆に3〜4か月以上あけるとシロッコファン掃除の負担が重くなる。
この両方を踏まえると、「2か月」という周期が、コスト面と快適さのちょうど良い落としどころになりました。
入居3年目、ついに決行したシロッコファン掃除
フィルターで守り抜いてきたものの、入居3年目、ついに「シロッコファンを一度ちゃんと洗おう」という日がやってきました。
見た目がどんどん白っぽくなり、触るとザラザラした感覚。
これ以上見て見ぬふりをするのは今後のお手入れが大変になるだけだと判断しました。
初めてのシロッコファン掃除・手順ガイド
- リング状のオイルパックとシロッコファンを取り外します。

- オイルパックとシロッコファンを食器用洗剤で洗います。シロッコファンの羽の隙間は狭いため、薄い使い捨てスポンジが洗いやすいです。
- 丸いファンなので、金具の位置をスタート地点にして、左右それぞれ1周ずつ洗います。
- 洗う際は内側を意識して洗うときれいに洗えます。

洗ったあとのシロッコファンは、黒いツヤが戻り、手触りもサラッと軽くなっていて、見た目も触感もすっかりリセットされたようでした。
💡洗浄時のポイント:シンクを保護しよう
真っ白な樹脂シンクの場合、シロッコファンの金属部分がこすれることで、シンクに黒い擦り跡が残ってしまうことがあります。鍋を洗っているときにうっかり金属で擦ってしまうのと同じ現象ですが、掃除中に新たな汚れを増やしたくないので、シリコンマットなどをシンクに敷いて作業するのがオススメです。
失敗しないための「スターフィルター運用」のコツ
これからスターフィルターを導入しようと考えている方に、3年間の経験から得た「運用のアドバイス」をまとめます。
サイズ選びの重要性
サイズが適合していないと隙間から空気が漏れ、そこから汚れが侵入します。
我が家の3尺壁付きハイカウンタータイプの場合、「297×400mm」もしくは「297×420mm」というサイズが適合します。
少し大きめサイズの「297×420mm」の方が余裕を持って貼り付けられます。
同じグレイスキッチンでもワイドカウンタータイプなどは換気扇のタイプが異なるため、サイズはしっかりと計測することをおすすめします。
マグネットの工夫
純正のマグネットは厚みがあって強力なので、手袋をしたままでも扱いやすく、とても使い勝手が良いです。
ただし、マグネットの数が少ないと隙間ができやすいため、数を増やした方が「隙間漏れ防止」には効果的です。
純正マグネットを追加購入する方法もありますが、コストを抑えたい場合は100均の薄手の強力マグネットを組み合わせるのも一つの手です。
薄手のままだと手袋越しの取り付けが難しいため、私は普通のマグネットと重ねて厚みを出すようにしています。
当初はグルーガンで貼り付けていましたが、時間が経つと剥がれてくるため、今はマスキングテープで固定する方法が、交換時の扱いやすさも含めてベストだと感じています。
また、フィルターと同じくマグネットも汚れが溜まりやすいので、定期的な掃除が必要です。

交換時のガラス繊維に注意
スターフィルターはガラス繊維素材です。
白い線状の繊維が落ちる可能性があるため、交換時は必ず手袋を着用してください。
また、整流板を拭く際も、フィルターの近辺は避けて拭くか、フィルターを外してから拭くのが、繊維を舞い散らせないコツです。

新築のうちに「自分に合った交換頻度」を見極めておく
そもそも私がスターフィルターを選んだ動機は「レンジフード掃除をできるだけやりたくない」という一点でした。
それなのに、いざ住み始めてみると、交換時期ごとに写真を撮り、あぶらとりがみで油の付き具合を確認し……と、かなり細かくチェックしていた自分がいます。
振り返ってみると、これができたのは「新築ハイ」で家の状態に敏感になっていた時期だったからだと思います。
新しい家への愛着や好奇心が強いうちは、多少面倒でも汚れ具合を観察する余裕がありました。
ただ、この熱量はいつまでも続くわけではありません。
暮らしに慣れて日常のルーティンに家事が組み込まれていくと、フィルターの交換時期を気にする優先順位はどんどん下がっていきます。
気づけば「7か月放置」も、意図せず起こり得るということです。
だからこそ、新築ハイで観察力が高いうちに、自分の家庭に合った交換頻度を見極めておくのがおすすめです。
一度サイクルさえ決まってしまえば、あとは考えずに淡々と交換するだけ。
「毎回悩む」状態から「決まった運用をこなすだけ」の状態に持っていければ、長期的にはいちばんラクができます。
まとめ:スターフィルターを使うなら交換を忘れずに
レンジフードフィルターの費用は、月に換算すると数百円ほどの小さなコストです。
ですが、その数百円で得られるメリットはとても大きくて、
- レンジフードの大掃除から解放される
- 大掃除の時期に憂鬱にならない
- 3年経ってもキッチンがきれいな状態を保てる
こうした“暮らしの快適さ”が手に入ります。
私にとってこの費用は、 「掃除の時間と精神的ゆとりを買うための課金」 だと感じています。
もしあなたが「換気扇掃除が本当に嫌い…」と悩んでいるなら、一度フィルターを使ってみる価値は十分あります。
毎月ほんの少しのコストで、レンジフードの悩みはぐっと軽くなります。
先ほども触れた通り、交換をサボってしまうと、レンジフードだけでなく吸いきれなかった油煙が室内に漂うことになります。
LDKがベタついたり、クロスが着色したり、床が滑りやすくなったりしたら本末転倒ですよね。
純正ではないフィルターを使うなら、交換の習慣づけは必須です。
私のグランスマート平屋暮らしも、気づけばもう3年。
これからも、できるだけラクをしながら、長くきれいを保てる 「ズボラに優しい暮らし」を追求していきたいと思っています。
