家づくりの一大イベントといえば「上棟」。一生に一度かもしれない大切な日だからこそ、青空の下でスムーズに進んでほしいと願うものですが、お天気ばかりはコントロールできません。
我が家の上棟は、あいにくの梅雨真っ只中。3日間とも雨や曇りという、ちょっぴり切ないスタートになりました。
「雨の日の上棟って、木材が濡れて本当に大丈夫なの?」
「住み始めてから何か影響はあるの?」
これから上棟を控えている方や、雨予報にハラハラしている方に向けて、当時のリアルな様子と、築3年が経った今でも心に残る本音、そして雨予報でも後悔しないための対策をまとめました。
一条工務店「グランスマート」雨の上棟:1日目
天気予報では「朝は小雨、昼前から曇り」の予定だった上棟初日。
てるてる坊主に願いを託したものの、実際は前の夜からの雨が残り、朝から小雨が降ったりやんだりのお天気でした。
我が家の場合、営業さんからは「強風でない限り、多少の雨なら予定通り上棟を行う」と説明を受けていました。
「雨でも構造上問題はない」とも聞いていましたが、施主としてはどうしても不安になってしまいます。
朝8時のスタートには間に合わず、9時過ぎに現場へ到着すると、すでに1階の外壁がほとんど立ち上がっていました。
わずか1時間ほどで家の形が見えてくるスピード感には驚かされます。
電線をまたいでクレーンで資材が次々と正確に運ばれていく職人技は圧巻でした。

10時の休憩時に中に入れてもらうと、床がしっとりと湿気を吸っているのがわかりました。
「大丈夫だと言われても、やっぱり濡れているのを見ると心配…」というのが正直なところでした。

午後からは1階の天井を載せる作業へ。

平屋である我が家の場合、1階の天井の上に小屋裏、さらにその上に屋根という構造になります。
片流れ屋根のため、壁面も斜めに作られている部分まで初日のうちに形になりました。
雨の上棟2日目:ルーフィング施工と濡れた資材への不安
前夜にしっかりと雨が降り、2日目の朝もどんよりとした曇り空。
この日も10時の休憩時に中を覗かせてもらいました。
大量の資材が積まれていますが、ダンボールなどに水たまりができている場所もありました。

1階の天井は一部を除いて付いていました。

小屋裏の天井は、まだ空が見える状態。

午前中は、パレット状の屋根材をすべて載せる作業で終了です。

午後からは、太陽光パネルの下に敷く「ルーフィング」の施工が進みました。
仕様上、屋根一体型太陽光パネルの下地には、改質アスファルトを3層に重ねたオリジナルのルーフィングが採用されており、屋根全体に隙間なく施工することで雨水が浸入しにくい構造になっています。
さらに外壁との接合部については、防水シートを二重にして十分に立ち上げたうえで、両端を折り返した板金を水切りとして施工する仕様になっています。
このシートを敷くことでようやく雨が防げるようになるため、「雨が降る前にここまで進めてほしかった…」と心の中でボヤきつつ、梅雨時期だから仕方ないと自分を納得させていました。

なお、濡れてしまった部分について営業さんに確認したところ、「扇風機などでしっかり乾かします」との回答でした。
雨の上棟3日目:太陽光パネルの設置と透湿防水シート
天候に恵まれないまま迎えた上棟3日目も、安定の小雨模様でした。
雨の中にもかかわらず、職人さんたちは屋根に上って作業を進めてくれます。
3日目にして、早くも屋根に太陽光パネルが搭載されました。
ちなみに蓄電池は1日目の時点で壁面に設置されています。
外壁の一部はまだタイルが貼られておらず、その下にある白い「透湿防水シート(壁の中の結露を防ぐための湿気対策シート)」が露出している状態です。
シートが巻き上げられている部分もあり、濡れた部分を乾かすためなのだろうと感じました。
上棟後もしばらくはこの状態が続きました。

【築3年】今も納得していない、本音のモヤモヤ
引き渡しから3年が経った今でも、6月の梅雨が来ると、雨の中で迎えた上棟の日を思い出します。
雨の多い地域では、天候だけで工事を止めていたら進まない——その事情は理解しています。
実際、住み心地に大きな問題があるわけでもなく、カビが気になることもありません。
それでも、心の中ではずっと納得しきれない思いが残っています。
SNSで、青空の下で笑顔いっぱいに記念撮影している施主さんを見ると、今でも「いいな…」「うらやましいな」と胸が少し痛むことがあります。
家の中でふと「キュッ」「パキッ」と床鳴りがした瞬間には、
「もしかして、あの日の雨のせい…?」
そんな根拠のない想像をしてしまう自分がいます。
構造的には問題ないと言われても、一生に一度の大切なイベントで晴れを逃した事実は、施主の心に小さな影のように残るものなのだと感じています。
あの時、もっと遠慮せずに雨の日の対処方法を営業さんや監督さんに詳しく聞いていれば、もう少し安心できたのかもしれない——
そう思うと、聞けなかった自分を今でも少し悔しく思います。
これから雨予報で上棟を迎えるあなたへ(後悔しないためのアドバイス)
もし今、天気予報が雨マークで「どうしよう」と不安に震えている方がいたら、先輩施主としてこれだけは伝えておきたいアドバイスがあります。
- 着工・上棟前に「雨天時の具体的な対策」を営業や監督に必ず確認する
「濡れた木材はどう乾燥させるのか」「シートの養生はどのように行うのか」を事前に書面や口頭でクリアにしておくだけで、当日の精神的な焦りがまったく違います。 - 「濡れても大丈夫」という言葉を鵜呑みにせず、気になったらその都度質問する
施主が現場を見て気になったことは遠慮せず質問していいと思います。納得いくまでコミュニケーションを取ることが、後々のモヤモヤを減らす唯一の防衛策です。
まとめ
一条工務店の家づくりにおいて、雨の中の上棟は決して珍しいことではありません。
徹底した施工管理や乾燥作業が行われるため、住宅としての性能に大きな支障はないとされています。
とはいえ、施主側としては「濡れて大丈夫か不安」「青空の下でみたかった」という気持ちがあって当然です。
ただし、一条工務店は着工までの順番待ちがあるほど人気の住宅メーカーです。
「晴れの日に上棟してほしい」と日程そのものを希望通りに調整するのは、現実的には難しいのが実情でしょう。
だからこそ、天候そのものはコントロールできない前提で、「雨が降ったらどう対応してもらえるか」を事前に確認しておくことが、後悔を減らす一番の近道だと感じています。
この記事が、雨予報の上棟を控えて不安な方にとって、事前に確認すべきポイントを整理するきっかけになれば嬉しいです。
これからグランスマートでの家づくりを検討される方は、天候リスクも織り込んだうえで、後悔のない上棟当日を迎えてくださいね。

