注文住宅を建てるなら、建築中の現場確認が本当に大切です。
我が家は一条工務店グランスマートの平屋で、設計段階から「タレ壁をなくしたい」と強く希望していました。しかし引き渡し後に改めて室内を観察すると……あるはずのないタレ壁が出現していたのです。
今回は、タレ壁とは何か、そして同じ失敗を防ぐためのチェックポイントをまとめています。
タレ壁とは?2種類の違いを知っておこう

タレ壁とは、天井から下方向に突き出した壁のことです。大きく2種類に分かれます。
構造上必要なタレ壁(Sタレ壁)
耐震性など、家の強度に直接関わるもの。一条工務店では「Sタレ壁」と呼ばれ、外すことはできません。
2階建てや3階建ての場合、1階と上階の柱・壁の位置が合っていないとSタレ壁が生じやすくなります。
一方、平屋はSタレ壁の出現率がぐっと低くなるのが特徴です。
施主の希望で付けるタレ壁
こちらは、付けるかどうかを施主が選べます。
代表的な使い方が、キッチンの自在棚の上にロールスクリーンを取り付けるためのタレ壁です。
ロールスクリーンの根元をタレ壁で隠すと、見た目がスッキリします。
設計段階での苦労
注文住宅で最も悩むのが間取り。
一条工務店はルールが多く、「これは出来ません」と言われ続けた方も多いのではないでしょうか。
私が家づくり中、設計士さんに求めていたのは「これは出来ないけれど、こうすれば出来ますよ」という代替提案でした。
「出来ません」で会話が終わってしまうのが辛く、結果的に試行錯誤を重ねながら、Sタレ壁が出現しない間取りをなんとか完成させたつもりでいました。
引き渡し後の衝撃…LDKに謎のタレ壁が!
引き渡し後、改めて家の中をじっくり観察していると、LDKにあるはずのないタレ壁を発見。

図面を確認しても、その箇所にタレ壁の表記はありません。

「なぜここに?」と思い、建築中に撮っていた写真を見返してみると——そこにはしっかり柱が入っていました。

つまり、図面に記載のないタレ壁(おそらくSタレ壁)が、気づかぬうちに施工されていたのです。
一方、玄関収納のロールスクリーン用タレ壁は図面通りに完成しており、そちらは問題なし。


なぜ気づかなかったのか・どうすればよかったか
引き渡し後に気づいても、「今さら柱を外して石膏ボードや壁紙をやり直す気力はない……」というのが正直なところ。
住み始めてしまうと、建築中ほどの熱量は持ちにくくなります。
今更言ってもできることはないだろうとの判断から、特に連絡はしていません。
もし建築中に気づいていたら、例えばそのタレ壁を三角形やアールのデザインにするなど、別の対処ができたかもしれません。
建築中に自分で気づいて直してもらったこと
実は今回のタレ壁問題の他にも、建築中の現場確認で見つけて修正してもらった箇所がありました。
「現場に足を運んで良かった」と思った実例として紹介します。
照明の位置がズレていた
工事中に現場を見に行ったところ、天井に来ているはずの照明の配線が、図面と異なる場所に施工されていることに気づきました。
その場で担当者に図面を確認してもらうと、「確かにもう少し右ですね…」とミスが判明。
その後きちんと直してもらうことができました。
完成・クロス貼りの後では修正が大変だったはずで、建築中に気づけて本当に良かったと思っています。
スロップシンクの水栓が依頼と違うものが付いていた
洗濯流し(スロップシンク)の水栓は、シングルレバー式でお願いしていました。
現場見学時にあちこち写真を撮っていたものの、そのときは気づかず。
帰宅後になんとなく撮ってきた写真を眺めていると、単水栓の蛇口が付いていることに気づきました。
慌てて連絡し、正しいシングルレバー式に変えてもらいました。
現場では見落としても、写真で後から気づくこともあるので、見学後に写真を見返す習慣はとてもおすすめです。
インターホンプランの配線が抜け落ちていた
我が家は玄関のインターホンを「インターホンプラン」というオプションで採用しています。
スマホで開錠・施錠・インターホン応答などができる機能で、玄関ドアにプロノーバを採用しているためオプションで付けました。
ダンジュ採用の場合はスマートロックが標準になります。
これは現場で目視して気づいたわけではなく、以前にも照明位置や水栓など施工ミスを経験していたため、工事中に念のため確認の連絡を入れてみました。
するとやはり施工されていないことが判明。
依頼内容を改めて確認してもらう事態になり、玄関まで配線をやり直してもらいました。
採用実績の少ないオプションほど、こういった見落としが起きやすい印象です。心配なものは遠慮なく確認するのがおすすめです。
同じ失敗を防ぐために!建築中の現場チェックリスト
これから建築される方は、ぜひ以下の点を意識して現場見学をしてみてください。
- タレ壁・柱の位置を図面と照合する
- 図面に記載のない構造材(柱・梁)が出現していないか確認する
- 照明・コンセントなどの配線位置を図面と照らし合わせる
- 設備の仕様(水栓など)を図面・打ち合わせ内容と照合する
- 採用数の少ないオプションは工事中に施工済みか確認する
- 気になる箇所は早めに写真を撮り、帰宅後にも見返す
特にタレ壁は、完成後に修正するのが非常に困難です。建築中の早い段階での確認が肝心です。
まとめ
- タレ壁には「構造上必要なもの(Sタレ壁)」と「施主希望のもの」の2種類がある
- 平屋はSタレ壁が出現しにくいが、ゼロではない
- 図面に記載がなくても、構造上のタレ壁が施工されるケースがある
- 設備の仕様(水栓の種類など)も現場写真で照合を——帰宅後に気づくこともある
- 採用数の少ないオプションは施工漏れが起こりやすい——自分から確認することが大切
- 気づいたのが引き渡し後では手遅れになりやすい
- 建築中の現場見学と、不安な点への積極的な問い合わせが後悔を防ぐ!
注文住宅は、施主自身が積極的に確認・質問することが大切です。
設計士さんへの「提案力」を求めるだけでなく、自分でも知識を持って家づくりに臨むことが、後悔のない住まいへの近道だと実感しています。
