エコキュートに使えない入浴剤の種類と注意点|ガス給湯器との違いも解説

エコキュートには使ってはダメな入浴剤がある。ガス給湯器との違いも解説。 性能・住み心地検証

新居でエコキュートデビューする方、その入浴剤、使えないかもしれません。

今回は、筆者の苦い経験をもとにガス給湯器からエコキュート乗り換えた方が知っておくべき注意点をまとめました。
同じ失敗をする方が少しでも減れば嬉しいです。

入浴剤選びで失敗した話

新居に住んで間もない頃、バスクリン「日本の名湯」シリーズ(82包入りの大容量セット)を購入しました。
各地の温泉名が印刷されていて、「旅行気分を味わえる!」と子供は大喜びでした。
初日に子供が選んだのは「道後温泉(透明タイプ)」。
ご機嫌でお風呂に入っているのを見送りながら、ふと思ったのです。

「…そういえば…エコキュートって、使っちゃいけない入浴剤があったんじゃ?」

急いで調べてみたら、案の定でした。

エコキュートに使ってはいけない入浴剤

三菱電機の公式サイトで確認したところ、以下の成分を含む入浴剤は使用禁止と明記されていました。

NG成分・タイプ具体例
炭酸ガスにより発泡させるものバスボム系全般
炭酸カルシウムを含むものにごり湯タイプ全般
硫黄成分が含まれるもの硫黄泉系の温泉入浴剤
塩化ナトリウムを含むもの塩系・海塩系の入浴剤
シリカ成分(無水ケイ素)を含むものシリカ配合の美肌系入浴剤

一言でまとめると、「にごり湯」や「発泡タイプ」はほぼNGです。
これらの成分が配管や熱交換器を詰まらせたり、腐食させたりする原因になるためです。

ただし、使用できる製品としていくつかのシリーズ(にごりタイプを除く)が紹介されています。

  • 花王バブシリーズ
  • アース製薬バスロマンシリーズ
  • バスクリンシリーズ

そして我が家が買い込んだ「日本の名湯」セット……
確認してみると、半分近くがにごりタイプでした。

「ご当地温泉気分を味わおう」と買ったにごり湯が、ほぼ軒並み実家行き。
エコキュートを壊すよりはマシですが、なんとも切ない結末です。

✅ 購入前のチェックリスト

  1. パッケージに「にごり」「白濁」と書いてあるものは要注意(炭酸カルシウム含有が多い)
  2. バスボム・発泡タブレット系はNG(炭酸ガス発泡タイプ)
  3. 成分表に「炭酸カルシウム・硫黄・塩化ナトリウム・シリカ」がないか確認
  4. 透明タイプの液体・粉末系は比較的OKなものが多い(要成分確認)
  5. 迷ったらお使いのエコキュートのメーカー公式サイトで確認
エコキュートでは使えない入浴剤がある

ガス給湯器とエコキュートの違い|知らないと後悔する7つのこと

「入浴剤の制限なんて知らなかった」という方は、もしかしたらエコキュートとガス給湯器の仕組みの違いがあまり整理できていないかもしれません。

ガス給湯器しか使ったことがない状態でエコキュートを使い始めると、戸惑うことがいくつかあります。
以下に7つまとめました。

① お湯切れに注意|使える量に上限がある

ガス給湯器はガスさえあれば無限にお湯が出ますが、エコキュートはタンクに貯めたお湯の量が上限です。

一般的な家庭用のタンク容量は370〜460Lですが、来客があったり、湯船を何度も使ったりするとお湯切れになることがあります。
大家族の日や来客予定がある日は、あらかじめ「多め沸き上げ」機能を使っておくのがおすすめです。

② 「今すぐ沸かして」は通じない

ガス給湯器なら「お湯が切れた→すぐ使える」ですが、エコキュートで沸き増し運転をしてもタンクが満タンになるまで数時間かかります

お湯切れを起こしてから気づいても、すぐには解決しません。
「夜にたっぷり入りたい」という日は、早めに沸き増し予約を入れておくと安心です。

③ 沸き上げのタイミングは「太陽光の有無」で変わる

エコキュートの沸き上げタイミングについては、太陽光発電を搭載しているかどうかで最適な運用が変わります。

太陽光発電がない場合
電気代が安い深夜に沸き上げるのが基本です。
オール電化プランや時間帯別電力契約と組み合わせることで、光熱費を抑えられます。

太陽光発電がある場合(一条工務店の施主に多いパターン)
一条工務店の施主の間では、日中に太陽光で発電した電気を使ってお湯を沸かすのが流行っています。
自家発電した電気で沸き上げれば、電力会社からの買電ゼロで湯沸かしができるため、実質タダでお湯が作れるのが魅力です。

機種によっては「お天気(お日様)エコキュート」と呼ばれる機能が搭載されており、晴れた日に自動で日中沸き上げに切り替えてくれるものもあります。
そういった機能がない場合でも、エコキュートの沸き上げ時刻を手動で日中にずらすことで同様の節電効果が得られます。

太陽光パネルを搭載している方は、ぜひ沸き上げ時間の設定を見直してみてください。

エコキュートの沸きあげ時刻を変更できる

④ 追いだきの仕組みが違う(=入浴剤のNG理由に直結)

エコキュートの多くはタンクのお湯と浴槽のお湯を熱交換する方式です。

にごり湯や炭酸カルシウム・硫黄などのNG成分が、ふろ循環ポンプの不具合や配管等の金属腐食の原因になりやすく、使用が禁止されているのです。
「なぜ入浴剤に制限があるの?」という理由を理解しておくと、判断に迷ったときに役立ちます。

⑤ シャワーの水圧が弱く感じることがある

タンク式のエコキュートは、ガス給湯器に比べて水圧が低めになる機種があります。
最近の上位機種では「ハイパワー給湯」機能が搭載されているものも増えていますが、水圧にこだわりがある場合は機種選びの段階で確認しておきましょう。

すでに入居済みで気になる方は、シャワーヘッドを増圧タイプに交換するのが手軽な対策です。

⑥ タンクのお湯は飲料・料理に使わない

エコキュートのタンクに貯まったお湯は、飲み水や料理への使用は推奨されていません
長時間タンク内で保温されたお湯は衛生面の懸念があるため、ほぼすべてのメーカーが非推奨としています。

断水時の緊急用として使う分には問題ないケースもありますが、日常的に料理や飲み水に使うのは避けましょう。

エコキュートのお湯は飲用禁止

⑦ 定期的な「水抜き」メンテナンスが必要

ガス給湯器ではあまり意識しない作業ですが、エコキュートはタンク内に不純物(サビや汚れ)が溜まることがあるため、定期的な「水抜き(排水)」が推奨されています。

頻度はメーカーによって異なりますが、年に2〜3回程度が一般的です。
取扱説明書に手順が記載されているので、入居後に一度確認しておくと安心です。

まとめ

今回の記事を振り返ると、エコキュートに関して知っておくべきことは大きく2つです。

【入浴剤の注意点】
にごり湯・バスボム・硫黄系・塩化ナトリウム・シリカ配合はNG。
購入前に成分を確認するか、透明タイプを選ぶのが無難です。

【ガス給湯器との違い】
「お湯切れがある」「すぐ沸かせない」「夜間電力で沸き上げる」「追いだきの仕組みが違う」「水圧が低め」「タンクのお湯は飲料NG」「定期メンテが必要」……ガス給湯器とは別物と思って使うのがおすすめです。

仕組みを理解してうまく使えば、エコキュートは光熱費の節約にも非常に優秀な設備です。
ぜひ正しい知識で、快適なエコキュートライフを楽しんでください!

※ 入浴剤の使用可否はエコキュートのメーカー・機種によって異なります。必ずご使用の機器のメーカー公式情報をご確認ください。

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