一条工務店のトイレには、標準でさまざまな設備が付いてきますが、その中の一つが収納です。
今回は、その収納をよりスッキリ見せられる「埋め込み収納」について紹介します。
これからトイレの設計を考える方にとって、空間の見え方や使い勝手を大きく左右するポイントなので、ぜひ参考にしてみてください。
一条工務店のトイレに標準で付いてくるもの

一条工務店のトイレには、次の設備が標準で付いてきます。
- ベースボックス
- 吊戸棚
- サイドカウンター
- 背面カウンター
- 手すり
- タオルリング
- トイレットペーパーホルダー
これらはすべて 追加料金なし。
不要なものがあれば、担当設計士に伝えることで外すことができます。
💡連動する項目に注意
一部の設備はセット扱いになっているため、どれかを外すと別の部分にも影響が出ることがあります。
- サイドカウンターを外す → ベースボックスも同時に消える
- 手すりを外す → サイドカウンターに穴が開いた状態になる
このように、設備同士が連動している場合があるため、「これを外したい」と思ったときは、他に影響が出ないか必ず担当設計士に確認することが大切です。
埋め込み収納の一条ルール
1畳のトイレは、ほんの数センチの差でも窮屈さにつながります。
サイドカウンターの奥行きは約13cmですが、吊戸棚はそれより前に出て 約15cmほどせり出す ため、背面に設置するとどうしても圧迫感が出やすくなります。
一方で、埋め込み収納なら壁の中に収まるため、出っ張りが少なくて済みます。
視界がスッキリして、体感の広さが大きく変わります。
さらに、上下をつなげた大きな収納にできるのは埋め込みタイプだけ。
どちらを選んでも、収納量は変わりません。

こちらが、わが家で採用している埋め込み収納のあるトイレの図面です。
右上の薄茶色で塗られている部分が、壁の中に収まる収納スペースになります。

図面を見るとわかるように、埋め込み収納は壁の内部を使うため、設置できる場所にいくつか制約があります。
具体的には、次のような壁には埋め込み収納を入れられません。
- 外壁に面した壁
- 耐力壁
- 浴室に接している壁
これらは構造上・断熱上の理由で壁を削れないためです。
もしどうしてもこれらの位置に埋め込み収納を作りたい場合は、壁をふかして厚みを増やすという方法があります。
ただしその場合、壁が室内側に張り出すため、1畳サイズのままでは収まらず、トイレ自体の面積を広げる必要があります。
標準収納のサイズを詳しく解説
収納は上下2段が標準で付いてきます。
普段は扉で中身が隠れるため、見た目がとてもスッキリします。
扉の色は建具とは連動せず、単体で好きな色を選べるのもポイントです。
上段が「吊戸棚」、下段が足元の「ベースボックス」です。
それぞれ奥行きが異なり、吊戸棚は深め、ベースボックスは浅めという構成になっています。

収納実例
限られた収納スペースに実際にどれくらい物が入るのか、イメージしやすいように、わが家での収納例を紹介します。

吊戸棚
上段には、トイレットペーパー1袋(12ロール)をそのまま丸ごと収納できます。
下段にはサニタリー用品をまとめて収納。
わが家は1畳サイズのトイレで、収納は座ったときの正面に配置していますが、どちらの段も便座に座ったまま手が届く位置にあり、取り出しやすさも抜群です。
ベースボックス
下段は有効奥行約10.5cmと、非常に浅いのが特徴です。
わが家では、上段にトイレクイックル、中段にビニール袋、下段に洗剤を収納しています。
ただし、トイレクイックルは純正ケースのままだとまっすぐ入らず、斜めにすればギリギリ収納可能というサイズ感。
そのため、セリアの「フタがとまるケースワイド」 に入れ替えて使っています。
- 項目:トイレクイックル収納
- サイズ感:奥行10.5cmの下段に収まる
- 商品名:フタがとまるケース ワイド
- 購入先:セリア
- 注意点:そのまま入れると乾燥しやすいため、ジッパーバッグに入れてからケースに入れるのがオススメ
また、スプレー系の掃除用品はほとんど問題なく収まりますが、商品によっては高さや太さで入らない場合もあるため、購入前にサイズ確認が必要です。
棚板のサイズと枚数

棚板のサイズは次の通りです。
- 吊戸棚:24.5cm × 13cm
- ベースボックス:24.5cm × 10cm
- 厚み:どちらも 12mm
ベースボックスの棚板は10cmですが、有効内寸は約10.5cmあります。
棚板の枚数は、吊戸棚が2枚、ベースボックスが1枚。
必要に応じて追加購入もでき、わが家ではベースボックス用の棚板を1枚追加しました(当時の価格は 1枚2,200円)。
棚板は 石のように重くて硬い質感で、安っぽさがなくしっかりしています。
金具の干渉に注意

タボ穴の間隔は基本的に6cmですが、金具がある部分だけ間隔が広くなっています。
さらに、収納内部には金具の出っ張りがあり、その部分には物を置くことができません。
1畳トイレのように収納が狭い場合、わずか約2cmの出っ張りでも意外と存在感が大きく、置ける物が制限される点には注意が必要です。
背面カウンターを採用して気づいた「想定外のメリット」
わが家は サイドカウンターなし・背面カウンターあり の構成です。
サイドカウンターは埃がたまりやすいのが気になって不採用にし、背面カウンターは小物を飾りたくて採用しました。

ペンダントライト採用の盲点
引き渡し後に思わぬ場面で「背面カウンターを付けておいて本当に良かった…!」と実感する出来事がありました。
それが ペンダントライトの取り付け です。
わが家のトイレ照明は奥の角に1灯だけ。
引き渡し後、ペンダントライトを自分で取り付けようとしたところ、思わぬ事態になりました。
- 便器が邪魔で奥に脚立が置けない
- 手前に脚立を置くと、吊り下げ位置まで手が届かない
最終的には、右足を脚立、左足を背面カウンターに乗せ、便器をまたぐ体勢でなんとか取り付けました。
背面カウンターを足場にするのは非推奨ですが、これがなかったらペンダントライトの取り付けはほぼ不可能だったと思います。
換気扇の位置も要注意
照明がダウンライトの場合は施主が交換する機会はないと思いますが、換気扇の掃除は必ず自分で行うことになるため、手が届く位置にあるかどうかがとても大切です。
見た目のバランスだけで場所を決めてしまうと、「脚立が置けない」「腕が届かない」など、日々のメンテナンスが一気に大変になります。
換気扇は“見た目よりも手が届くかどうか”を優先して配置することをおすすめします。
換気扇の掃除やメンテナンスの詳細については、こちらの記事で詳しく解説しています。
まとめ:スッキリ広々としたトイレ空間を作るために
一条工務店のトイレは標準装備が非常に充実していますが、その分「どの設備を残し、どこに配置するか」で使い勝手が大きく変わります。
今回のポイントを振り返ってみましょう。
- 「埋め込み収納」で圧迫感を解消
壁の厚みを利用することで、1畳のトイレでも視覚的に広く、動作を妨げない空間になります。 - 設置場所の「一条ルール」に注意
外壁面や耐力壁など、構造上設置できない場所があるため、早めの図面確認が必須です。 - 収納サイズに合わせた工夫
下段(ベースボックス)は奥行きが浅いため、市販のケース(セリアなど)を活用してシンデレラフィットを目指すのがおすすめです。 - メンテナンス性も考慮
カウンターの有無や換気扇の位置は、掃除や将来の照明交換などの「手が届くか」という視点を忘れずに。
理想のトイレ空間を実現するために、ぜひ設計士さんと相談しながら、ライフスタイルに合った最適な組み合わせを見つけてくださいね。
