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一条工務店で引き戸を選ぶとき、「インセット」と「アウトセット」という言葉が出てきて戸惑った方も多いのではないでしょうか。
今回は、グランスマートに住む施主目線で、インセットとアウトセットの違いを実際の写真をもとに解説します。どちらを選ぶべきか迷っている方の参考になれば幸いです。
一条工務店の引き戸の種類
引き戸は、開閉時に前後のスペースが不要なため、廊下や狭い部屋でも使いやすいのが特徴です。
また、開けっ放しにしていてもすっきり見えるため、家全体を引き戸にしたいという方も少なくありません。
引き戸には大きく分けて次の3種類があります。

- インセット:壁を薄くして扉の収まりスペースを確保するタイプ
- アウトセット:壁の厚みはそのままで、扉を壁面に沿って動かすタイプ
- 引き込み戸:扉を壁の中に引き込むタイプ
一条工務店では引き込み戸は取り扱いがないため、選択肢はインセットとアウトセットの2択になります。
なお、一条工務店で採用できるスリットスライダーも、構造上はアウトセット引き戸の一種です。
見た目のおしゃれさから人気がありますが、設置を検討する際はアウトセットと同じ注意点が当てはまります。
インセットとアウトセットの基本的な違い
| 項目 | インセット | アウトセット |
|---|---|---|
| 壁の厚み | 薄くなる(約6.5cm) | 変わらない(約11.5cm) |
| 設置できる場所 | 制限あり | 比較的自由 |
| 光の漏れ | 上部から漏れやすい | 漏れにくい |
それぞれ実際の写真で確認していきましょう。
インセットの特徴と実測データ
インセットは、扉を収めるために壁の一部を薄くする構造です。
片面の壁が周囲の壁よりもへこんでいます。

実際に我が家のインセット引き戸を計測すると、壁の厚みは約6.5cm。
扉の側面にはクッション用のテープが付いており、閉めたときの衝撃を和らげる設計になっています。

インセットのポイント
上部から光が漏れる

インセットは構造上、扉の上部に小さな隙間ができやすく、室内の明かりが漏れることがあります。
廊下と居室の間など、夜間の光漏れが気になる場所への設置は注意が必要です。
設置場所に制限がある
壁を薄くする必要があるため、構造上設置できる場所が限られる場合があります。
基本的に耐力壁には設置できません。
アウトセットの特徴と実測データ
アウトセットは、壁の厚みを変えずに扉を壁面に貼り付けるように動かす構造です。
壁面はフラットで、片面の壁の上部に横長のレールが設置されています。
レール内部は箱状の構造になっています。

実測では壁の厚みが約11.5cmと、インセットより分厚くなっています。
扉が壁にぶつかる構造ではないため側面にクッションテープはなく、その代わりに扉の壁側の面に隙間を埋めるクッション用のテープが付いています。

アウトセットのポイント
光漏れが少ない

アウトセットは上部の隙間がほとんどないため、室内の明かりが漏れにくい構造です。
室内ドアの中で最も光漏れが少ないのは、開き戸ではなくアウトセット引き戸だと思います。

床材の見切り材の位置に注意
アウトセットを採用する際に見落としがちなのが、床材の見切り材の位置です。
インセットの場合、見切り材は扉の下に隠れます。
一方アウトセットの場合は、壁の中心付近に見切り材がくることがあります。
扉を閉めていても見切り材が見えてしまうため、気になる方には注意が必要です。
最近は設計側で調整してくれる場合もありますが、トイレと廊下など、床材が切り替わる場所にアウトセット引き戸を採用するときは、設計段階で見切り材の位置を確認しておきましょう。
一条工務店の引き戸で知っておくべきこと
一条工務店では上吊り戸が採用されています。
扉を上部のレールで吊り下げる方式のため、床にレールがありません。
インセット・アウトセットどちらを選んでも、床面はフラットなままです。
床にレールがないことで、次のようなメリットがあります。
- 掃除がしやすい
- つまずきにくい
- 見た目がすっきりする
ソフトクローズの弊害
一条工務店の室内ドアにはソフトクローズ機能が付いているため、強く閉めても指を挟む心配はありません。
ただ、そのソフトクローズ機能が作動するときに「カチッ、カチッ」と少し大きめの音が出るため、どんなにそっと扱っても完全に無音で開け閉めすることはできません。
そのため、子どもを寝かしつけたあとにそっと部屋を出たいときや、夜中にトイレへ行くときに家族を起こしたくない場面では、少し気になることがあります。
隙間があるのがベース
一条工務店の室内ドアは、ロスガードの換気をスムーズにするため、標準仕様でわずかな“通気用の隙間”が設けられています。
もしこの隙間をなくして光漏れや音漏れを抑えたい場合は、通常のドアではなくオプションで防音ドアを選ぶ必要があります。
防音ドアの詳しい特徴や採用ポイントについては、別記事でまとめているので参考にしてください。
まとめ:インセットとアウトセット、どちらを選ぶ?
| 向いている場所 | インセット | アウトセット |
|---|---|---|
| リビング・ダイニング | ◎ | ◯ |
| 寝室(光漏れを避けたい) | △ | ◎ |
| 設置場所の自由度が必要 | △ | ◎ |
シンプルにまとめると、光漏れが気になる場所にはアウトセット、すっきりした壁面を優先したい場所にはインセットが向いています。
アウトセットを選ぶ場合は、床材の見切り材の位置が壁の中心付近にくる可能性があることも頭に入れておきましょう。
床材が切り替わる場所に設置するときは、設計段階で必ず確認を。
一条工務店の引き戸は上吊り式でとても優秀ですが、構造上の制限で「希望の場所にインセットが付けられない…」と間取りの壁にぶつかることも少なくありません。
ハウスメーカーによって、壁の構造や建具のルールは驚くほど異なります。もし今の仕様決めで行き詰まっているなら、スマホから無料で他社のオリジナル間取りプランを一括請求してみるのも一つの手です。
他のハウスメーカーが同じ敷地に対してどんな引き戸の配置や空間の使い方をするのか、プロの別プランを横に並べて比べることで、視野がガラッと広がって今の打合せがスムーズに進むようになります。

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