通路幅に悩まされるグレイスキッチン
家づくりで意外と悩むのが、キッチン通路幅の確保です。
特に一条工務店のグランスマートでグレイスキッチンを選ぶと、通路が狭くなりがち。
カップボードとの組み合わせ次第では、想像以上に窮屈に感じるかもしれません。
見た目も使い勝手も妥協したくないけれど、通路は広くしたい…。
その結果、我が家がたどり着いた答えが「奥行45cmのカップボード」でした。
しかし、この45cmタイプは採用例が少なく、ネットに情報がほとんどありません。
設計士さんからも「実例が少ない」と言われ、当時は不安でした。
そこで本記事では、我が家が採用したグレイスキッチン×奥行45cmカップボードの実例をもとに、キッチン通路幅や収納力、住み心地まで詳しく解説します。
グランスマートで選べるキッチンの種類
グランスマートで選択できるキッチンは、次の3種類です。
発売時期で見ると、もっとも新しいのはラシックシリーズです。
しかし、グランスマートではグレイスキッチンかスマートキッチンを選ぶ方が大半です。
グレイスキッチンの特徴とデザイン

グレイスキッチンは、木目調の上質なデザインが魅力です。
一条工務店のグランセゾンやグランスマートで、特に人気の高い設備です。
主な仕様は、以下の4タイプがあります。
- 3尺壁付ハイカウンタータイプ(IH前に壁あり)※我が家で採用
- 壁付けタイプ
- オープンハイカウンタータイプ
- ワイドカウンタータイプ

特に「3尺壁付ハイカウンタータイプ」は非常に人気があります。
SNSでも投稿が多く、情報収集がしやすい仕様といえます。
スマートキッチンのスタイリッシュな魅力
一方で、スマートキッチンは鏡面仕上げのクールなデザインが特徴です。
木目よりも、モダンで都会的な印象を好む方に向いています。

お部屋を明るく、シャープに見せたい場合には有力な候補になります。
デザインが大きく異なるため、好みに合わせて選んでみてください。
グレイスキッチンは通路幅が狭くなりやすい
3尺壁付ハイカウンタータイプのグレイスキッチンに、奥行65cmのカップボードを組み合わせた場合、キッチン通路幅は約83cmになります。
そもそも、一般的にキッチンの通路幅は90〜100cmが最適と言われています。
1人で使う場合は80〜90cmでも問題ないとされますが、しゃがんで収納を開けたり後ろを人が通ることを考えると、90cm以上が理想です。
2人以上で使うなら100〜120cmが目安となります。
実際に展示場で体験すると、83cmは日常のストレスになりそうだと感じました。
そこで、キッチン通路幅を広げる方法を具体的に検討しました。
キッチン通路幅を確保する4つの方法
グレイスキッチンとカップボードの間隔に悩んだとき、主に次の4つのアプローチで通路幅を確保できます。
- キッチンとカップボードの間を半マス広げる:約128cm
- カップボードの奥行を45cmにする:約100cm
- キッチンをスマートキッチンに変更する:約105cm
- 別のタイプのグレイスキッチンに変更する:約80cm・約95cm・約106cm
我が家の設計当時、グレイスキッチンは「3尺壁付ハイカウンタータイプ」か「壁付けタイプ」の2択でした。
「3尺壁付ハイカウンタータイプ」は耐力壁の関係で半マス単位でしか調整できず、標準的な83cmの次は一気に128cmになってしまいます。
128cmではリビングが圧迫される。リビングの広さも譲れない……
かといって、グレイスシリーズでキッチンとカップボードを揃えたい……
そんなジレンマに悩んだ結果、我が家は「奥行45cmのカップボード」を選びました。
現在はグレイスキッチンの種類も増え、選べる幅が広がっています。
ただ、我が家と同じ「3尺壁付ハイカウンタータイプ」を選ぶ場合は、当時と同じように通路幅の悩みにつまづくので注意してください。
💡 1マスの「有効寸法」に注意!
間取りを検討する際、一条工務店の「1マス=91cm」という数字だけで考えるのは危険です。
壁の厚みなどがあるため、実際に使える有効幅はもっと狭くなります。
特にキッチンに自在棚を検討している方は、以下の記事もあわせてチェックしておきましょう。
→ 一条工務店の1マス91cmはなぜ狭くなる?室内寸法の仕組みとグランスマート実測レポ
【実例】奥行45cmカップボードの使い心地
キッチン 通路幅は103cmで快適

図面上では約100cmと聞いていましたが、実測すると103cmありました。
83cmと比べると体感差はかなり大きく、動線に余裕が生まれます。
後ろを人が通ってもぶつからず、快適に作業ができます。

フルオープンでも干渉しない通路幅

引き出しを全開にしても、反対側の引き出しとぶつかることがありません。
そのおかげで、食洗機から食器を移す作業もとてもスムーズ。
ストレスを感じる場面がありません。
キッチンの通路幅に余裕があると、包丁を使っているときでも周りを気にせず作業できます。
「通路を広げておいて本当に良かった」と感じるポイントのひとつです。
家族の動きに気を取られず、安心して作業できる広さは、毎日の快適さにつながります。
収納量は十分か?

我が家は食器にあまりこだわりがないため、持っている数は最低限です。
3人家族の現在でも、奥行45cmのカップボードで収納量は十分すぎました。
実際、引き出し1段だけで1軍の食器がすべて収まります。
もう1段にカレー皿やどんぶり、コップを入れれば、ほぼすべての食器が片付きます。
奥行が浅い最大のメリットは、奥まで一目で見渡せることです。
我が家では6段の引き出しを活かして食品ストックも収納していますが、奥で物が迷子にならないため綺麗に収まります。
ストックを溜め込みすぎて管理しきれなくなることも防げるため、私にとってこの奥行45cmというサイズ感は、常に整理整頓をキープできる黄金の奥行きだと感じています。
【デメリット】奥行45cmカップボードの残念な点
ここまで良いところを紹介してきましたが、もちろんデメリットもあります。
収納量が少ない
奥行65cmと45cmでは、20cmの差があります。
我が家では前後2列で食器を収納していますが、65cmタイプなら大きめの食器で3列、小さめなら4列まで入ります。
食器集めが好きな方は、迷わず65cmを選ぶほうが安心です。
私は物を増やさず、割れたら買い足す程度なので45cmでも問題ありません。
頭をぶつける
吊戸棚を採用している場合に限りますが、カップボードと吊戸棚の奥行き差が小さいため、引っ越した直後は頭をぶつけることがありました。
ただ、3年住んだ今では慣れてしまい、ぶつけることはありません。
炊飯器の蒸気が吊戸棚に当る
こちらも吊戸棚を採用している場合の話です。
カップボード上で炊飯すると、蒸気が吊戸棚の底面に当たります。
木質系の素材なので、長年蒸気が当たり続けるのは避けたいところです。

65cmタイプなら炊飯器の向きを変えるなどの工夫で対応できますが、45cmタイプは横向きにしても蒸気が当たってしまいます。
炊飯器を買い替える際は、蒸気レスのタイプを検討するつもりです。
【結論】キッチン通路幅を重視するなら45cmカップボード
奥行45cmタイプは、キッチン通路幅と使いやすさを両立できる選択肢でした。
通路を広くしたい方には心からおすすめできます。
一方で、大量の食器を収納したい方は奥行65cmが安心です。
どちらにもメリット・デメリットがあるため、暮らし方に合う方を選びましょう。
後悔しない家づくりのために、展示場などで実際の距離感を確かめてみてください。

