戸建て住宅における理想の収納率
家を建てる際、まず検討したいのが「必要な収納量」です。
一般的に、戸建て住宅における理想の収納率は、延床面積に対して12%〜13%程度と言われています。
簡単に言うと、「坪数の半分」が理想のマス数になります。
💡 なぜ「坪数の半分」のマス数が理想なの?
戸建ての理想の収納率は12~13%前後です。一条工務店では「1坪=4マス」なので、計算すると「坪数 ÷ 2」が、収納率12.5%に相当する理想のマス数になります。
例:27坪 ÷ 2 = 13.5マス
実際に、27坪の我が家では、合計13.5マスの収納を採用しました。
(キッチン、カップボード、洗面台の収納を除く)
27坪に対して13.5マスというボリュームは、2年住んでみて非常にちょうどいい量でした。
少しゆとりを感じられる程度です。
収納はパンパンに詰め込むと、取り出しにくく使い勝手が悪くなります。
したがって、この「少しのゆとり」こそが、日々の暮らしやすさを左右するポイントだと実感しています。
グランスマートの3種の収納
ここからは、我が家で採用した3種類の収納の特徴や、使ってみて分かったメリット・デメリットを詳しく解説します。
次の3種類の収納を場所に合わせて使い分けています。
- クローゼット(SGC収納)
- 押入
- MCクローゼット
それぞれ「工場で完成して届くもの」と「現場で大工さんが作るもの」で特性が異なります。
したがって、それぞれの違いを把握しておくことが納得のいく家づくりへの近道です。
クローゼット(SGC収納)

システムタイプのクローゼット収納は、棚や引き出しが最初から組み込まれた一条工務店の標準仕様です。
我が家では「ブックシェルフ(本棚)+洋服クローゼット」が背中合わせになったタイプを採用しました。
標準採用できる数のルール
このシステム収納には「施工面積6坪につき1ユニットまで」という上限ルールがあります。
我が家は27坪なので、最大4ユニットまで選択可能でした。
なお、この制限はシステムタイプのみに適用されます。
押入やMCクローゼットは対象外です。
そのため、収納が足りなくなる心配はありませんが、ユニットの振り分けには注意が必要です。
💡収納サイズは実寸で考えよう
一条工務店では「1マス=91cm」と言われますが、実際の室内寸法は約78cm前後になります。壁の厚みを差し引くためです。収納ボックス選びで後悔しないよう、実寸を把握しておくことが重要です。
→ 室内寸法の仕組みとグランスマート実測レポ
システム収納のメリット・デメリット
システム収納はフィリピンの自社工場で組み立てられ、現場で設置されます。
職人さんの腕によらず品質が安定しているのが特徴ですが、注意点もあります。
【メリット】
- 収納ボックスを用意する必要がない:棚や引き出しが完備されており、手間がかからない
- 高い位置まで収納に使える:天井付近まで無駄なく活用できる
- 見た目がスッキリする:専用設計のため、お部屋のデザインを損なわず綺麗に収まる
- 地震などで倒れる心配がない:壁面に固定されているため、震災時も安心
- 品質が安定している:工場生産のため、どの部屋でも一貫したクオリティが保たれる
【デメリット】
- カスタマイズ不可:棚板の増減など、ライフスタイルに合わせた変更は不可
- 子供の手が届かない:ハンガーパイプの位置が高く、小学生中学年頃までは手が届かない
- 服が挟まることがある:奥行きがやや狭く、服を掛けると扉に干渉する
- 出し入れの工程が面倒:引き出しを使う際に「扉を開ける」+「引き出しを引く」の2工程が必要
押入

まず、押入は全13タイプという豊富なバリエーションが魅力です。
布団や季節用品の収納に向いています。
奥行きが浅いタイプならば、書類収納にも最適です。
自在棚を追加すれば、収納ケースを置いたり、お好きな収納スペースにカスタマイズできます。
ただし、ハンガーパイプのついた棚板に関しては、奥行が浅いため、置くものを選びます。
また、奥行きのある押入の場合、床下点検口を設けることができます。
人が通る場所ではないため、点検口の凹凸も気になりません。
MCクローゼット

一方で、MCクローゼットは内部にメッシュ状のワイヤー棚が備え付けられています。
この構造には、実際に住んでみて分かった便利なポイントがいくつかあります。
- 高い場所の荷物も目視しやすい:
棚板がメッシュ状なので、下から「何が置いてあるか」が一目で分かります。 - 奥の収納ボックスが取り出しやすい:
メッシュの隙間に指を引っ掛けて奥のボックスを引き寄せられます。出し入れが非常にスムーズです。 - 最初から4段の棚付き:
押入+自在棚の場合、自在棚のオプション代が発生しますが、MCクローゼットの場合は無料で棚が4段付いてくるためお得です。
通気性と機能性を兼ね備えたMCクローゼットは、日常的に使うものの収納に適しています。
ただし重さのあるものの収納には向いていません。
押入とMCクローゼットの共通点
押入とMCクローゼットは、現場で大工さんが施工する自由度の高い収納です。
この2つに共通する特徴をまとめると次のとおりです。
- 扉の種類は選べるが「扉なし」の設定は不可
- 現場施工のため、棚の高さを細かく調整できる
- 内部にコンセント、照明、ナノイー発生機、自在棚などを設置できる
まとめ:グランスマートの収納は違いを知って選ぶと安心
一条工務店のグランスマートには、用途に合わせて選べる機能的な収納が揃っています。
それぞれの特徴を理解した上で、自分たちに合った収納を選びましょう。
収納量をさらに増やしたい場合は、オプションの小屋裏収納も有効な選択肢になります。
💡収納を増やすなら小屋裏収納も検討
通常の間取りで収納を増やすより、小屋裏収納のほうが費用対効果が高い場合があります。オプション費用や仕様について詳しく解説しています。
→ 一条工務店グランスマートの「小屋裏収納」を徹底解説!

